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乳房切除術:治療の流れと予想されること
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乳房切除術(mastectomy)とは、乳房組織を切除する手術であり、 主に乳がん治療の一環として行われます。 また、非常に高いリスクを抱える方々の乳がん発症リスクを大幅に低減する ためにも、場合によっては推奨されることがあります。 乳房の広い範囲にがんが及んでいる場合、または複数の部位にがんが 存在する場合には、乳房切除術が推奨されることがあります。 また、放射線治療が適さない場合、既に放射線治療を受けた場合、あるいは BRCA遺伝子変異など高い遺伝的リスクがある場合にも、乳房切除術 が推奨されることがあります。 乳房切除術にはいくつかの種類がございます。 全乳房切除術(単純乳房切除術とも呼ばれることがあります)は、 乳房組織全体を切除する手術です。 皮膚温存乳房切除術は、乳房組織を切除しながら皮膚の大部分を温存 する手術です。 乳頭温存乳房切除術は、乳頭と乳輪の両方を温存しますが、すべての 患者様に適しているわけではありません。 予防的乳房切除術(リスク低減乳房切除術とも呼ばれます)は、遺伝 的要因によるがん発症リスクが著しく高い方において、将来のがんリスク を低下させる目的で実施される場合があります。 乳房切除術は片側のみ(片側乳房切除術)に実施されることもあれば、 両側(両側乳房切除術)に実施されることもあります。 担当の外科医が、ご自身の状況に最も適した乳房切除術の種類につい てご説明いたします。 この決定は、診断内容、全体的な健康状態、そしてご本人のご希望を 考慮しながら、ご一緒に行います。 乳房切除術後の乳房再建には、多くの方がを選択されます。 再建手術は乳房切除術と同時に実施する即時再建、または後日実施する 遅延再建のどちらでも可能です。 再建にはインプラントまたはご自身の組織を使用する方法があり、担当 の外科医が選択肢についてご説明いたします。 再建手術は完全に任意であり、再建手術を受けない選択も同様に正当 な選択です。 手術前には、担当の外科医および麻酔科医チームと面談し、必要な 術前検査や画像診断を受け、絶食期間、服薬、回復期間中の経過につい てご説明いたします。 ご質問をお伺いし、選択肢を慎重にご検討いただくための時間をお 取りいたします。 このプロセスのあらゆる段階において、臨床チームが皆様をサポートいたし ます。 回復の程度は個人によって異なります。 入院期間は通常1日から3日程度です。 一時的なドレーンが挿入される場合があり、胸部の領域に多少の不快 感や張りを感じることが一般的です。 ほとんどの方は数週間かけて徐々に通常の活動に戻られます。 当院のチームは、創傷ケア、腕の運動療法、疼痛管理、および経過観察 のための診察についてご指導いたします。 他の手術と同様に、乳房切除術にも一定のリスクが伴います。 起こりうる副作用としては、胸部や腕周辺の痛みや痺れ、感染症、 出血、瘢痕形成などが挙げられます。 その他の可能性のある影響には、体液の貯留である漿液腫や感覚の 変化などが含まれます。 担当の外科医がこれらのリスクについて詳細にご説明し、個々の状況 に応じてどのように最小限に抑えるかについてご相談いたします。 乳房切除術は、身体イメージや自信、そして全体的な健康状態に影響を 与えるなど、大きな精神的負担をもたらす可能性があります。 治療の過程を通じて、さまざまな支援が受けられます。 乳房ケア看護師、カウンセリングや心理的サポートサービス、そして同じよう な経験をした方々と交流できるピアサポートグループなどが利用可能です。 乳房切除術は大きな決断ではありますが、ご自身だけで向き合う必要は ございません。 担当の医療チームが、術前の準備から回復期まで、すべての段階を丁寧 にご案内いたします。 ご自身の状況や今後の治療方針についてご相談をご希望の場合は、 当院のチームまでご連絡いただき、診察のご予約をお取りください。

監修: Giles Davies
腫瘍形成乳房外科医