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受容体検査について
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乳がんと診断された場合、生検サンプルは受容体の検査を受けます。 「受容体」とは、がん細胞の表面に存在するタンパク質で、鍵穴の ような役割を果たします。 ご自身の受容体状態を理解することは、治療法の選択に役立ちます。 主に検査される3種類の受容体は、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容 体、およびHER2です。 エストロゲンとプロゲステロンは、体内で自然に生成されるホルモンです。 一方、HER2は成長因子タンパク質です。 これらの物質ががん細胞の受容体に結合すると、細胞に増殖や分裂 を促す信号を送ることがあります。 エストロゲン受容体陽性のがんが最も一般的なタイプであり、乳がんの約 7割を占めます。 これらのがんはホルモンであるエストロゲンの影響を受けて増殖するため、 エストロゲンの作用を阻害または減少させる治療法が非常に効果的です。 プロゲステロン受容体陽性のがんは、同様のホルモン遮断療法に反応します。 エストロゲン受容体陽性のがんの多くはプロゲステロン受容体陽性でもあり ます。 担当チームは、個々の治療計画を立てる際にこの点を考慮いたします。 HER2陽性がん()は、細胞表面に過剰なHER2受容体を有して おり、これが正常よりも急速な増殖と分裂を引き起こします。 乳がんの約15~20%がHER2陽性です。 トラスツズマブ()などの標的治療薬は、HER2タンパク質を阻害し、 がんの増殖を非常に効果的に抑制します。 がんにホルモン受容体がある場合、初期治療後にホルモン療法が提案さ れる可能性が高いです。 タモキシフェンなどの薬剤は、エストロゲンががん細胞に到達するのを阻害 します。 これらの錠剤は通常、5年から10年間にわたり1日1回服用します。 アロマターゼ阻害剤は、体内でエストロゲンが生成されるのを防ぐことで 作用する、別の種類のホルモン療法です。 がんがHER2陽性の場合、通常はトラスツズマブ(ハーセプチンとも呼ば れます)を用いた標的療法が提案されます。 これらの治療法は患者の予後を大きく改善しています。 一部の乳がん()はトリプルネガティブであり、エストロゲン受容体、プロゲステロン 受容体、HER2受容体のいずれも持たないことを意味します。 これらのがんには異なる治療法()が必要ですが、効果的な選択肢 が用意されています。 トリプルネガティブがん()は、ホルモン療法やHER2標的治療に反応し ません。 そのため、通常は化学療法で治療され、場合によっては免疫療法が 用いられます( トリプルネガティブがん()に対する新たな治療法に関する研究も急速に 進展しております。 受容体状態は、がんの重症度には影響いたしません。 これは単に、どの治療法が最も効果的かを医療チームに示してくれる ものです。 受容体状態を把握することで、患者様のがんの特性に合わせた治療が 可能となります。 この個別化された治療アプローチにより、治療成功の可能性を最大限 に高めることができます。 受容体検査の結果についてご不明な点がございましたら、乳腺専門看護 師または医師に詳しくご説明をお求めください。 特定の治療が推奨される理由を理解することで、ご自身の治療に対する 安心感が高まります。 受容体検査の結果は、お客様のがんに特化した治療法を導き出す鍵 となります。 この個別化されたアプローチにより、治療の成功の可能性が最も高まり ます。 当チームが今後のあらゆる決断について、丁寧にご案内いたします。

監修: Giles Davies
腫瘍形成乳房外科医